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ハニカムスクリーンとは何?特徴・効果などを詳しく解説

ハニカムスクリーンとは何?特徴・効果などを詳しく解説

カーテンやブラインドなどの窓まわりのアイテムの見直しによって、住まいの快適性を高めたいと考える方は少なくありません。近年では、機能性とデザイン性を両立した様々なアイテムが登場しており、その一つが「ハニカムスクリーン」です。

今回の記事では「ハニカムスクリーンとは何か?」というテーマで、特徴・効果やメリット・デメリットなどを詳しく解説します。

ハニカムスクリーンとは?

ハニカムスクリーンとは?

ブラインドのように窓に取付ける布製のシェード・ブラインドの一種で、生地の断面がハニカム形状になっているのが特徴です。「ハニカム」とはhoneycombと書いて「蜂の巣」を意味する英語で、ハニカムスクリーンはその名のとおり、生地を広げた時の断面が、蜂の巣のような六角形の中空構造を縦に連ねた形状をしています。

ちなみに一つ一つの六角形の部分は、細胞を意味する「セル」と呼ばれます。そのセルの中に空気が入ることで、窓の前に空気の層が形成されます。よく知られているように、空気は熱を伝えづらい優れた断熱素材のため、窓辺の大きな悩み事である「寒さ」、「暑さ」を軽減する断熱効果が得られるというわけです。

ほとんどのハニカム生地は、一般的なマスクと同じポリエステルの不織布という布素材でできていて、正面から見るとプリーツ形状をしています。アコーディオンのようにコンパクトに折りたたんだり、広げたりすることができるため、シェードやブラインドとして開閉して使うことができるのです。

プリーツスクリーンとの違い

同じようなプリーツ状の外観から比較されることの多いプリーツスクリーンとハニカムスクリーンですが、機能的には大きな違いがあります。プリーツスクリーンは一枚の布地をジグザグに折ったような構造で、シンプルでリーズナブルな窓の目隠しアイテムとして活用されることの多いアイテムですが、断熱効果はあまり期待することができません。

一方ハニカムスクリーンは、前述のように内部に空気を採り込む中空構造であるため、布製のシェード特有のおしゃれなインテリア性に加え、寒さ・暑さといった熱の出入りを抑える断熱効果が期待できます。またハニカムスクリーンでは、生地を貫く昇降コードが中空構造の内部を通るため、プリーツスクリーンのように正面からコードが見えず意匠性も高くなります。

ハニカムスクリーンの種類

ハニカムスクリーンには、大きく分けると「シングルハニカムスクリーン」と「ダブルハニカムスクリーン」があります。ハニカム形状のセルを縦一列に連ねたものを「シングルハニカム」、前後二列になるようセルを並べ連ねたものを「ダブルハニカム」と呼びます。シングルとダブルでは、窓の前にできる空気層が文字通り一重か二重かの違いとなり、断熱性能に大きな違いが生じます。

海外には「トリプルハニカム」の製品もありますが、価格や生地の奥行きなどの兼ね合いからか、あまり一般化はしていないようです。その他に、光を通す「採光生地」、光を遮る「遮光生地」などの生地の違いや操作方法の違いなどのバリエーションがあります。

ハニカムスクリーンのメリット・デメリット

ハニカムスクリーンのメリット・デメリット

ハニカムスクリーンのメリット・デメリットとして以下のことが挙げられます。

メリット

・快適な窓辺温度に貢献

ハニカム生地が生む断熱効果により、冬場は外からの寒さの侵入を防ぎつつ室内の暖房の暖かさを保温、夏場は外からの熱の侵入を防ぎながらクーラーの涼しさを保冷する効果により、快適な窓辺空間づくりにつながります。

・優れたインテリア性

布製のシェード・ブラインド特有の柔らかな印象で窓辺を彩ります。採光生地は障子紙のように外光をやさしく採り入れ、洋室・和室を問わず、また住宅に限らずオフィスなどにも採用されています。

・スッキリとした納まり

カーテンとは異なり、窓枠の中に納まる取付方法が一般的で、窓辺の空間が広く感じられるとの声も多く寄せられます。また、カーテンと併用することも可能で、おしゃれなアレンジや、更なる断熱効果の向上も期待することができます。

・窓の機能をコントロール

スクリーンを開閉することで、時間帯や季節による熱の採り入れ方や、プライバシーをコントロールできる点も特徴です。冬場の日中に生地をたたみ上げて暖かな日差しを採り入れるなど、フレキシブルな使い方が可能です。この点は、同じような窓の断熱アイテムである内窓との大きな違いでもあります。

デメリット

・スラット(羽)の開閉ができない

アルミ製のブラインドのように、スラットの角度を調整して光の入り具合や目隠しの度合いを調整することはできません。一方で、ハニカム生地の上部も解放できる「ツーウェイタイプ」や、ハニカム生地とレース生地がどちらも開閉できる「ツインタイプ」といった様々な製品仕様が用意され、採光・プライバシー調整のニーズに対応しています。

・使用環境によっては結露が発生しやすい

優れた断熱効果を持つハニカムスクリーンですが、結露を防ぐ機能はありません。ハニカムスクリーンは熱を通しづらいのですが、空気中の水分(水蒸気)は通してしまいます。ハニカムスクリーンの高い断熱力の証でもありますが、ガラス面がより冷えた状態となることもあり、ご使用の環境にもよりますが、結露の発生が増えてしまう可能性も考えられます。

一方で結露が減ったという声も寄せられることから、結露は使用環境に大きく影響されることが分かります。対処法としては、スクリーンを時折開けて換気する、スクリーン下端を少し開けておくなどが挙げられます。

ハニカムスクリーンを選ぶ際のポイント

ハニカムスクリーンを選ぶ際のポイント

これまで述べてきたように、ハニカムスクリーンには断熱効果を始めとする大きなメリットがあり、窓辺の寒さや暑さにお困りの方には非常に魅力的な選択肢の一つと言えます。その反面、カーテンやアルミブラインドの方が適する使用環境もあることから、取り付けたい窓の場所や使い方をイメージして、最適なアイテムを選ぶことが肝心です。

ハニカムスクリーンの中にも、シングルハニカム、ダブルハニカム、採光生地、遮光生地などがあり、断熱効果を重視するか費用を重視するか、リビングで使うか寝室で使うかなど、使う場面を想像して製品を選択することが、満足できる製品選びの最大のポイントと言えるでしょう。

ハニカムスクリーンに興味がある方へ

セイキ総業は1999年より、皆様にご愛顧いただきながらハニカムスクリーンをお届けし続けてまいりました。特に断熱効果の高いダブルハニカム生地にこだわり、一台一台丁寧に、1mm単位で国内生産を行っています。

今では一般的に使われることもある「ハニカムスクリーン」という言葉も、私たちセイキ総業の登録商標であることも誇りの一つです。ハニカムスクリーンをお求めの際は、是非セイキの製品をお手元に置いていただければ幸いです。

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